新撰組と妖狐ちゃん!
音がした方に辿り着くと、そこでは
近藤さんと新八、そして、会津藩を追い返している間に先に入った左之と斎藤が戦っていた。
が、総司と日向の姿が見当たらない。
平助はさっき救護班のところにいたのは見たが…
俺は戦いに入ろうとしたが、
「トシ!総司と日向くんが戻ってこないんだ!!此処は俺たちに任せて、二階の様子を見て来てくれないか?」
俺に気づいた近藤さんがそう言った。
二階を2人だけで!?
…まぁ、あの2人なら大丈夫そうな気もするが…
「分かった。二階へいってくる」
俺は近藤さん達を一階に残し、
二階へと向かった。
階段を駆け上ると、
そこは一階よりもさらに酷い状況だった。
…あいつら恐ろしいな←
俺は辺りを漂う血の匂いに顔をしかめながら、奥へと進んだ。
そして、聞こえた刀のぶつかり合う音。
…こっちもまだ戦ってんのか。
俺は転がっている死体を避けながら、
一番奥の部屋へと走った。
そして、
部屋の中に入ってみたものは…
「何やってんだ!!??」
髪は白く、目は紅くなって、
狐の耳と尻尾が生えている
いつか見たような姿の日向が、
傷だらけになっている総司を、
…斬ろうとしているところだった。