新撰組と妖狐ちゃん!


変な勘違いで危うくこいつを傷つけるとこだった…


俺は安堵の溜息をつき聞いた。


「…つーことは、あの男が楓月で、
日向はあいつに操られてるってことか?」


「せいかーい♫」


…つーことは、あいつを叩っ斬ればいいんだな。


俺は日向の刀を受け止めながら、
横目で楓月を見た。


あえて、総司のテンションの事については、触れないでおこう←


けど、


「そう簡単にはいきそうもねぇな…」


目の前には、操られて半分狐になっている日向。


これが半妖というやつだろう。


その力は想像以上に強い。


しかもこの刀…


「あ、それ妖刀らしいですよ?」


俺が日向の刀を見ていたのに気づいたのか、総司が言った。


…まぁ、妖怪が持ってるんだから
妖刀だよな←


そんなことはさておき。


「どうするか…」


これで総司がこんなに怪我をしてる理由が分かった。


きっと、こいつを傷つけないようにしてたんだろう。


俺だって日向を傷つけたくない。


けれど、日向は俺たちを敵だと認識して斬りかかってくる。


これじゃ、どう考えても不利だ。
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