新撰組と妖狐ちゃん!

失くしものって、




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…うーん…。


なんかふかふか…気持ちいー…


コロンとあたしは寝返りをうった。


…。


…ん?寝返りをうった?


…つか、


これ前にもあったよね?


…というパターンだよね?←


しかも、随分前←
(第一章「拉致られました。」辺りw)


懐かしいなぁ…


…。


「…じゃねぇよ、何であたしは布団の上で寝てんだ。」


あたしは一人でノリツッコミして
布団から起きた。


目が覚めると、
そこは天国でも地獄でもなく、
今まで過ごしてた屯所でもなく、
見知らぬ部屋だった。


あれ、あたし道端で倒れたよね?


もう一生目覚めないかも…


…みたいな感じで倒れたよね!?


何これ。
ちょー恥ずかしいんだけど←


だってあたし今、
物凄くピンピンしてるよ←


刀傷も塞がってるし、
(まだ痕は残ってるけど←)
ちょー目覚めスッキリ、
お目めパッチリだよ。


…普通は、
少し苦しんだりするもんだよ!?


痛くてまだ起き上がれない…


…みたいな。←






…空気読めよ!あたしの身体!←




たまには、悲劇のヒロインを演じてみたかった←
(いや、結構悲劇にあってるよね←)


あたしが少しガッカリしていると、
部屋の襖がスーッと開いた。


そこにいたのは、
あたしと同じか年下ぐらいの女の子。


あたしを見るや否や、
部屋に飛び込んできて、


「!?え、な、ちょ!?」


「良かったぁー!!起きたぁー!!」


あたしに思いっきり抱きついた。


あたしが突然の事にびっくりしていると、あ、ごめんなさい、と女の子はあたしから離れた。


「あの…あんたは…??」


こんな可愛い子、
あたしの知り合いには一人もおらんぞ←


けど、この気配…


すると、女の子はにっこり笑って、


「えと、鈴って書いてりんって言います!!もう、お気づきかも知れませんが…
猫又の一族の者です!」


自信まんまんに答えた。


やっぱり…←


気配が、妖気なんだもの。←
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