新撰組と妖狐ちゃん!
が、あたしと一つ違ったのは、
そんなに抵抗せず、されるがままに別室へと向かっているという事。
え"。鈴ちゃん!?
まさか、行っちゃうの!?
と、目で話しかけると、
「(ちょっとムカついたから、
殺ってくるね☆)」
…。
物凄く殺気のこもった笑顔だった←
鈴ちゃん、恐ろしす←
つーか、
そんな簡単に手を出していいのか!?
…。
それなら、
あたしも、殺ってやろうじゃないか←
あたしの中のドSスイッチが入った。
あたしは心の中で黒く微笑みながら
酔っ払いおじさんにグイグイと別室へ連れて行かれた。
ウフフ…
天国から地獄へ突き落としてあげよう←
連れてこられたのは、
さっきのお座敷と違って、
見るからにムード醸し出してる部屋だった。
あたしは、部屋に入った途端、
あの潜入捜査の時の、
お色気作戦を実行し始めた。
まずは、はい。
うるうる涙目ー。
ちょっと着物をはだけちゃってー。
で、
「お侍さん、うち、初めてやから緊張するわぁ…///」
下から目線で見上げて、
しな垂れかかる!!←
ほら、さっさと
日向様の手中に堕ちるがいい←
すると、酔っ払いおじさん…もう爺でいいや←
爺はごくっと喉を鳴らし、
「だ、大丈夫だ。わしに任せろ」
ゆっくりとあたしを押し倒した。
そして、覆いかぶさってきた。
「は、恥ずかしいわぁ…」
ゆっくりと顔が近づいてくる。
きっと接吻するつもりだ。
あたしは、それを、
…受け入れるわけないだろバーカ。
あたしは、爺の口を手で止め、
「世の中そう簡単に上手くいくと思うなよクソ爺。」
「…っっ!!??」
(黒い)笑顔でそう言い、
全力で急所を蹴り上げた。
この気持ち悪い記憶が全て消える様に←
声にならない叫びをあげて、
爺は床に倒れました←
ふっ、ざまぁみやがれ←
あたしは、颯爽と部屋を後にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スー…
ピシャッ
「「あ、鈴ちゃん(日向ちゃん!)」」
部屋でて、襖を閉めると、
隣の部屋から襖を閉めた音がしたので、
隣を見てみると、
あたしと同じくお客さんを殺ってきたであろう鈴ちゃんがいた←
「どうだった日向ちゃんっ、
案外スカッとするでしょ!」
満開の笑顔で言う鈴ちゃん。
「いや、お客さん殺るのが仕事じゃないからね!?…あれ、でも鈴ちゃん、殺し屋だからあってるっちゃあってるか…←」
「今回は標的いなかったなぁー…
早く見つけないとね!
日向ちゃんはどう?続けれそう?」
…。
「…案外、楽しいかも←」
「本当!良かった!!」
…。
人を弄ぶって、
…楽しいよね←
ドSを生かせる職業に巡り合えた日向なのでした←