新撰組と妖狐ちゃん!


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土方と沖田がそんなやり取りをしていた少し前。


「っ!あああああああああ!!!!」


「な、何!日向ちゃん!」


「治癒力使ったら、屯所に行った事バレるじゃん!!」


「あー…本当だね(笑)」


「やらかしたぁー…
マジでやらかしたぁ…(泣)」


島原への帰り道(といってもほんの数メートルだけど←)、あたしはやらかしてしまった事に気づいた←


新撰組に入って、
馬鹿な奴らと過ごして、








…馬鹿が移ったのかもしれない←









「…よし、帰って寝て忘れよう…。
なかった事にするんだ、うん。」


あたしは決して馬鹿にはならない!←
そう宣言し、苦笑いする鈴ちゃんと共に島原へと帰った。



「…。」




その様子を影で見ていた者あり←


「…馬鹿というより…






アホやな←」








鈴ちゃんと同じく、
苦笑いする山崎であった←



そして、



「…にしても、着物の丈が…
あかんあかん、副長に殺される←」


日向を見て顔を赤くしたり、
土方の事を思い出して顔を青くしたり、
忙しい山崎であった←


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次の日。


土方side


「副長ー、日向おったで←」


朝、まだ朝餉に行く前、
探しに行かせてた山崎が帰ってきて、
俺の部屋へとやって来た。


「!何処にだ!?」


嬉しさのあまり、
地味に声が裏返ったのは、
朝だからって事にしとこう←


「…島原。」


…。


「は?」


「島原やゆうとんねん←
なんやその間抜けな顔h…ゴフッ!!」


朝に身体を動かすとスッキリするよな。
そして、山崎を殴るという行動はさらにスッキリするよな←


んな事より、
(んな事で済ませんといてぇええ!!
山崎、心の叫び←)


…。


「…近ぇな。」


「…そうやな。」


島原は屯所からすぐの所にある。
だから、俺ら新撰組もよく行ったりするんだが…


近すぎて気づかなかったって訳だ。


しかも遊郭だぞ?


日向がまさかそんなとこにいるとは思わないし、俺らも、この一週間島原に行くどころじゃなかった。


だから『島原に居るかも』って考えは
誰も思いつかなかったんだ。


…失くしものは意外と近くにあるって
本当なのな←


この時、
俺の頭の中で一つの計画が思いついた。


俺は怪しく笑みを浮かべた。


「…副長、気持ち悪いd…ゴフッ」


「山崎、至急幹部を集めろ。」


…日向、








俺様が直々に迎えに行ってやるから、









…覚悟しろよ?







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