新撰組と妖狐ちゃん!

逃走中。ε=ε=┌(; ̄Д ̄)┘



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「日向ちゃんすごいよ!日向ちゃんが来てからたった5日で、お客さん三倍に増えたんだって!!」


「…へぇー?」


刀を取り返してから4日たった夜、
お手伝いをするべく着物に着替えていると、(きちんと着れるようになったw)


部屋に入ってきた鈴ちゃんが、
目をキラキラさせながら
ガッと手を掴んで言った。


三倍て…


あたしはただ寄ってくる男共を、
気絶させてるだけなんだけど←


本来、客足は減るのが正しいんだけど←


そうか。
此処にくるのは皆あれか。


Mなのか。←


…なんて、自己解釈していると、
ふふふっと鈴ちゃんが笑みを浮かべた。


「だからねっ、今日は椿さんからのお礼で…」


何!?今日はお休みとか!?
何気にずっと手伝ってたからなぁー
…というかほぼ働いてんのと一緒だし←


もったいぶる鈴ちゃんに
そんな期待をしていると、
次に出てきた言葉は…


「ジャジャーンっ!








とってもとっても豪華な着物をぷれぜんとぉー!!!」








ガタッ!











ずっこけて思わず鏡台の角に頭ぶつけるとこだったじゃないか。←







鈴ちゃんがジャジャーン、と出してきたのは、鮮やかな赤色に、金や銀の花や蝶などが描かれている、本当にとても豪華な着物だった。


休みをくれる訳じゃないのね…←


まぁ、椿さんからのだから、
ありがたくもらっておこうと、
鈴ちゃんから受け取った。


改めて着物をみると、
本当に綺麗な着物だ。


これってあれじゃね?
大夫とかが着るレベルじゃね?


「居候させてもらってんのに、
こんなのまで貰うとか、なんか申し訳ないなぁ…」


と、ボソボソ言いながら、
着物を眺めていると、


「…。」


あたしの視界の端から、
獲物を見つけた獣の様な←え"
そんな視線を感じた←


「…。どうしたの、鈴ちゃん」


そちらの方に顔を向けると、
怖いくらい笑顔の鈴ちゃんが
あたしを見て微笑んでいた←


何だか身の危険を感じたあたしは、
一歩後ろへと下がった。


すると、


ぐいっ


「なななな何!?」


腕を掴まれた←


「日向ちゃん♫











お着替えしようね♫」










「嫌ああああああああ!!!!!」










鈴ちゃん!あたしはそんな腹黒に育てた覚えはないよ!!!
(そりゃそうだ←)



< 667 / 715 >

この作品をシェア

pagetop