新撰組と妖狐ちゃん!
逃走中。ε=ε=┌(; ̄Д ̄)┘
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「日向ちゃんすごいよ!日向ちゃんが来てからたった5日で、お客さん三倍に増えたんだって!!」
「…へぇー?」
刀を取り返してから4日たった夜、
お手伝いをするべく着物に着替えていると、(きちんと着れるようになったw)
部屋に入ってきた鈴ちゃんが、
目をキラキラさせながら
ガッと手を掴んで言った。
三倍て…
あたしはただ寄ってくる男共を、
気絶させてるだけなんだけど←
本来、客足は減るのが正しいんだけど←
そうか。
此処にくるのは皆あれか。
Mなのか。←
…なんて、自己解釈していると、
ふふふっと鈴ちゃんが笑みを浮かべた。
「だからねっ、今日は椿さんからのお礼で…」
何!?今日はお休みとか!?
何気にずっと手伝ってたからなぁー
…というかほぼ働いてんのと一緒だし←
もったいぶる鈴ちゃんに
そんな期待をしていると、
次に出てきた言葉は…
「ジャジャーンっ!
とってもとっても豪華な着物をぷれぜんとぉー!!!」
ガタッ!
ずっこけて思わず鏡台の角に頭ぶつけるとこだったじゃないか。←
鈴ちゃんがジャジャーン、と出してきたのは、鮮やかな赤色に、金や銀の花や蝶などが描かれている、本当にとても豪華な着物だった。
休みをくれる訳じゃないのね…←
まぁ、椿さんからのだから、
ありがたくもらっておこうと、
鈴ちゃんから受け取った。
改めて着物をみると、
本当に綺麗な着物だ。
これってあれじゃね?
大夫とかが着るレベルじゃね?
「居候させてもらってんのに、
こんなのまで貰うとか、なんか申し訳ないなぁ…」
と、ボソボソ言いながら、
着物を眺めていると、
「…。」
あたしの視界の端から、
獲物を見つけた獣の様な←え"
そんな視線を感じた←
「…。どうしたの、鈴ちゃん」
そちらの方に顔を向けると、
怖いくらい笑顔の鈴ちゃんが
あたしを見て微笑んでいた←
何だか身の危険を感じたあたしは、
一歩後ろへと下がった。
すると、
ぐいっ
「なななな何!?」
腕を掴まれた←
「日向ちゃん♫
お着替えしようね♫」
「嫌ああああああああ!!!!!」
鈴ちゃん!あたしはそんな腹黒に育てた覚えはないよ!!!
(そりゃそうだ←)