新撰組と妖狐ちゃん!


「それじゃあ改めて、
宴を始めるとするか!!!」


「「「おー!」」」


元のお座敷に戻ってくると、
近藤さんの声に三馬鹿が拳を挙げた←


いや、宴をやるって…


お座敷を見渡すと、
たくさんのお酒の残骸が←


結構人数のいる新撰組だけど、
どう考えても多すぎる←


しかも、たくさんいた平隊士の半分以上は既に帰っていて、残りは酔いつぶれて寝ている←


結果的に、
幹部だけの宴になるけど…


「お前ら…まだ飲むのか…?」


これだけの酒の残骸があるにも関わらず、酔いつぶれていない幹部←


…いや、永倉は酔ってるな。うん。


「まだって、こんなのまだまだ序の口だぜ!!夜はこれからだぁー!!」


と、テンションMAXの平助←


「ハハハ!そうだな!こんな綺麗な花魁がいるんだ、これで飲まなきゃ酒に失礼だよな!」


つーことで!酌してくれよ!
と、原田に手を引かれる。


「あ、あぁ。」


酒に失礼って…
まさか、


酒の方が立場が上?←


なんて考えながら、
原田と平助の間に座った。


並び順は、
原田、あたし、平助、永倉。


「え!?そこは平等に真ん中にしようぜ!?」


なんで平助が隣なんだよーー!!!
と、嘆いている永倉は無視無視←


すると、今度は、


「何、平助たちだけ日向とってんの。
僕が助けに行ったんだから、日向にお酌してもらうのは僕が先でしょ?(黒笑)」


と、どす黒いオーラと共に、
沖田がやってきた。


いや、助けたけど、
最終的には違ったよね!?
土方と同類だったよね!?


という叫びは、
もうめんどくさいので、
心の中に閉まっておこう…←


すると、平助が文句を言い出した。


「ええ!?何で俺と日向の間に入るんだよ!?左之さんのとこにしろよ!!」


「え?い・や・が・ら・せ★」


「はぁーーー!?!?」


そう、沖田が当たり前のように入ってきたのは、あたしと平助の間。


つまり、
原田、あたし、沖田、平助、永倉、
となる。←


そして、文句を言う奴がもう一人。


「総司、酒のめねぇんじゃなかったのかよぉー!俺、さらに遠くなったじゃねぇか!!!」


永倉w←


「だから飲まないだけって言ったでしょ。そんな事を忘れるくらい飲んでる新八さんは、もう酒を飲まなくてもいいでしょ。」


そう冷静に答えた沖田に、
原田、あたし、平助は何も言えなかった←


沖田の…










黒い笑顔が眩しすぎて←










「?どうしたの皆して。」


と、首を傾げる沖田に、


「「「いえ、何でも…」」」


と視線を逸らすあたしたちだった←
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