新撰組と妖狐ちゃん!
「…ねぇ沖田はん、」
あたしは、
沖田にしな垂れかかる。
何か土方辺りから
殺気が飛んでくるのは…
…気のせい気のせい←
大抵の男は、
これで上目遣いをすれば
イチコロだとか何とか
鈴ちゃんが言っていた←
そして、
もし他の部屋に連れていかれたら
殴ったり蹴ったりで
ノックアウトするのみ←
ただ実際やってるこっちは、
物凄く恥ずかしい←
だが、
今は羞恥心に勝たなければ!!
なのであたしは、
必死にSの心を思い出した←
この腹黒に
今までの復讐を
してやろうじゃないか!
フフフ…と心の中で黒く微笑みながら
あたしは上目遣いで沖田を見る。
「何?日向。」
…ちくしょー。
全く余裕の顔してんだけど!!
沖田はあたしが見てるのに
顔も合わせず、
さっきついだ酒を飲んでいた←
「うちは杏子やって。」
せっかく演技してるのに、
とあたしはじとっと睨みかけたが、
此処で雰囲気を崩したら終わりなので
どーにか耐えた←
そして、
上目遣いのまま、
首を傾げて、
沖田に攻撃を仕掛けた←
「あんな?沖田はん。
沖田はんは…
うちの事好き?」
「「「ブーッッ!!!」」」
吹いた。
酒を飲んでた皆が
盛大に吹いた←
…。
「…え"、
どういう意味で吹いたんだよ。
あたしの演技を馬鹿にしてんのか」
汚ねえな…と軽く幹部を睨んで
攻撃を仕掛けられた沖田の方を
見てみると、
「ッゴホッ!ゴホッ」
…盛大にむせていた←
「お、おい、大丈夫か!?」
苦しそうに顔を真っ赤にしてる。
(真っ赤なのは君のせいだよ日向←)
池田屋での咳の事があるから、
あたしは流石に悪いなと思い、
むせている沖田の背中をさすった。