新撰組と妖狐ちゃん!
「…はぁ…。あたしも変わったなー」
「は?何がだよ。」
急に溜息をついたあたしに、
びっくりする土方。
「あれだよ、
大人の階段のーぼるー♫…ってやつ←」
頭にハテナを浮かべている土方に、
クスクスと笑い、そう言った。
こうして、過ごしている時間が
とっても幸せで、
少しくすぐったい。
それは、
仲間、家族だから、
っていうのもあるけれど。
こいつは少し違うという事には
薄々気づいていた。
すぐ怒鳴るし、
うるさいし、
その上、馬鹿にしてくるし。
(人のこと言えないw)
けど、それ以上に
こいつには良いところがある。
気に食わないとか思ってたけど、
実はそうじゃなかったらしい。
まだ、完全に確信した訳じゃないけど、
きっと、これが、
人を好きになるって事だ。
あたしは、
土方が好きなんだ。
…多分←おい。
ドキドキいってる心臓が
その証拠。
けれど、
「なんだよ、急ににやけだして。
気持ち悪りぃぞ。」
「…。」
…当分はこの気持ちは
心の中にしまっておこう←
…もっと、もっと、
心の中にしまいきれないくらい
この気持ちが大きくなったのなら、
…その時は伝えてやるよ。
「…となれば、沖田の件も真面目に考えなきゃいけないよなー」
もし、沖田が真面目だった場合、
あたしはどう接したらいいんだろう?
「…となれば、って、何がだよ!!
回想!?俺、全く分からねぇんだけど!?」
…となれば、は、土方の推理通り、
回想を指しているので、
土方には分かるまい。
…というか、分かられたら
物凄く恥ずかしいじゃないか。←
「想像しろ、想像力を養え。
…いや、やっぱやめて。
スルーしといて。」
「どっちだよ…。」