新撰組と妖狐ちゃん!


そう思うより先に身体が動いていた。


カキン


あたしはおじさんと女の子の間に入り、
おじさんの刀を自分の刀で受け止めた。


「誰だきさま!」


「酔っ払いのおじさんたちに言われたくないね」


そう言って、刀を弾き飛ばした。


「何があったんですか?」


後ろを振り返り、女の子に聞くと、
涙をポロポロ流しながら、


「そのおじさんたちが、絡んできて、
あたしを無理やり連れていこうとして
嫌って断ったら、お店の商品を
めちゃくちゃにされて…」


と言った。


…全部酔っ払いが悪いじゃん。


「…だって?おじさん、謝りなよ。」


あたしは、
おじさんたちを睨んで言った。

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