180°変身love!!
「あたしと別れて。」
「え…」
びっくりする園村くん。
「…っていっても、園村くんは最初っから付き合ってたつもりは無かったんだっけ?
卒業までのただのゲーム。…でしょ?」
「ー!!それ…」
園村くんの顔が一気に青ざめた。
あたしはお構いなしにそのまま続けた。
「今日初めて、あたしの下の名前で呼んだよね。今日初めてあたしと一緒に居ようって誘ったよね?
今まで、一緒に帰ろうって誘ったことだってなかったのに。
なんで気づかなかったんだろう…。
結局は見た目なんだって…
あたしはもう、こんな惨めな思いなんかしたくない…‼︎
だから、あたしから振ってあげる。」
あたしがそう言ったとき、園村くんは泣いてた。
ーでも、
だからっていって
あたしにはもう、なんの関係もない。
「バイバイ、園村くん。」
そう言ってあたしは裏庭をあとにした。