180°変身love!!
ードアが閉まります、ドアが閉まりますー
うとうとしてたところ、聞こえた大音量のアナウンスに目が覚めた。
顔を上げると、
「うそッッ?!」
焦りながら、ドアへ走ってくる女の子。
乗れたらいいけど…あれは無理っぽくね?
そう思った時、ドアが閉まり始めた。
もうすでに閉まっていくドアへ、ノンストップで走ってくる。
え、乗るの…?!
必死で目をギュッと閉じたまま止まる様子もなく走ってくるあの子に、つい笑ってしまった。
…乗るんだ(笑)
「了解…」
俺は小さく呟くと、ドアの向こうへ手を伸ばして、走ってくる女子の腕を強く引いた。