180°変身love!!
「夜那とは質が大分違うけど…あいつも悩んだりするんだね〜。」
確かに!
由美の言葉に うんうん。 と頷いていると、
「それよりっ!」
ずいっと由美は身を前に乗りだした。
「夜那、あんた忘れてないでしょうね。昼休みに会う約束してんでしょ? 川崎くんと‼︎」
…あー‼︎
由美が言ってくれなかったらすっかり忘れてたよ。
「…その様子じゃあ忘れてたようね。
でもきっとそろそろ来るんじゃない?」
由美は教室の外を見渡して、「やっぱりね。」と1人で頷いた後、「行っておいで!」ってあたしの背中を押した。
「…行ってきます。」
由美に押されて教室を出たあたしは、川崎くんがこっちに向かってきているのを見つけた。
川崎くんの方へと歩みを進めるあたしをワクワクしているような、期待にあふれたような目で由美は送り出した。