180°変身love!!
「ちょっと待って!」
バタバタ階段を下りてくる足音が聞こえる。
その音を聞いて、ほんの一瞬だけアイツの体がビクッと震えた。
それが分かった時にはもう反射的だった。
とっさにアイツの腕を掴むと走って、ついさっき教材を運んだばっかり資料室に入ってドアを閉めた。
「夜那…!」
ーバタバタバタ
むかつく声と足音が遠くなっていく。
…もう行ったな。
そう確かめてアイツの方に振り向くと、アイツの顔は真っ青で、目にはまだ涙がが溜まっていた。