咆哮するは鋼鉄の火龍
トラックが煙を巻き上げ火龍に向かっていた。
佐竹
「おっ戻ってきた」
トラックは装甲が貼られ荷台に機銃が備え付けられていた。
立花
「機銃は元々これについてる奴で、他のは全部燃えて駄目だったよ」
佐竹
「うおおーM2じゃないですか、警戒車のより火力アップですね、ああ、あとこれを」
佐竹は立花にP99を返した。
佐竹
「あのトレジャーハンターもコックの料理は辛いって文句言ってましたよ」
立花
「僕は旨いと思うんですけどね?
佐竹さん機銃を宇佐美に渡してやってください、ノッポ、ファットはここに穴を掘ってくれ。
リトルは捕虜を連れてきてくれるか?
本多殿も頼む。
撃つなよ?」
リトル
「危険があれば撃ちます」
佐竹
「何かあったんですか?」
佐竹は二人のやり取りを後にしつつトラックを運転し先頭車両に向かっていった。
中から捕虜達と本多が出てきた、本多の顔色が良くなっているのが分かる。
立花
「傷は良さそうだな?」
本多
「ええ、元々強化されてますし、医療品も特別な物を使って頂いてますんで」
立花
「そうか、死者は全員砂を掛け石を積んでその場で埋葬してきた。
動かせない程損傷していたんで…すまない」
立花は目線を落として言った。
本多
「貴方は任務を遂行しただけですし、本当に十分です。
ありがとうございます」
立花
「認識表だけですけど集めてきました」
立花は焼け焦げた認識表の束を本多に渡し、掘られた穴を指した。
本多達は穴に認識表を埋め、山を作り、ファットはタバコに火を付け本多に渡した。
本多はそれを山に突き刺し線香の代わりとし手を合わせ、夕日が沈むまで祈りを捧げた。
捕虜達は作戦を必ず成功させてみせると誓い、自分たちの認識表も同じくそこへ埋めた。
日が沈んだその夜、トレジャーハンターである茶屋が露店を開いていた。
普段では手に入らない変わった品ばかりで火龍の乗組員が群がっていた。
十河
「何だこれ?武器か?」
茶屋
「多分ひげを剃る奴ですね」
赤松
「このかっこいい勲章くれ」
茶屋
「…それジュースの蓋ですけど?」
十河
「これは何だ?武器?」
茶屋
「それは…何でしょうね?」
赤松
「そのゲーム機もくれ」
茶屋
「それ電卓なんですが」
そこに立花もやって来てお礼にと腕時計を貰った。
立花
「これ、ありがとうございます」
店を畳んだ茶屋は指揮車に招かれていた。
茶屋
「なんの社長の命を救って貰ったんだ安いモンですよ、それに儲けさせて貰いましたし」
立花
「これからどうします?
いく宛が無いならお願いがあるんですが」
茶屋
「ええ何なりと」
立花
「さっき乗ってきたトラックを変電所基地まで運んで頂きたくって、後この報告書も」
茶屋
「おお助かりますよ、北は荒れてるらしいですから、温泉にも入りたいですし」
立花
「一つ聞きたいんですが、箱根に他のポリスの情報って喋らないんですか?」
茶屋
「ああーそういえば箱根は我々が入る時に外の情報流さないように警告されますね。
喋ろうにもスパイの疑いがあるって言われて兵隊さんが付きますし、それに今北から来るハンターはいないんですよ。
北に向かうハンターはいますが」
立花
「情報規制か…」
茶屋
「それがどうかしました?」
立花
「いや、何でもないんです」
茶屋
「そうですか、まあ詳しい話は軍人さんだし話せないんでしょうがね、北に向かうならいつかまた会えるかも知れませんね」
立花
「危険ですよ?
それなのに何故ハンターは北に?」
茶屋
「東京エリアは我々トレジャーハンターの憧れですからね、命に勝る宝の山が眠るんだとか」
立花
「または命そのものを操る設備もあるみたいですがね」
茶屋
「へーそいつは凄いですね、やっぱりキャラバンでも組もうかな」
立花
「いいなー、僕も一緒に行きたいですよ、それではお願いします」
茶屋
「御武運を」
立花
「茶屋さんもよい旅を」
そういうと茶屋は社長と一緒にトラックに乗り込んだ。
みんなが見送りに出ると茶屋は手を降り、満点の星空の下、南に向けてエンストした。
茶屋
「誰か運転教えてくれません?」
佐竹
「先に言えよ」
皆が心配する中、突然の騒がしい客人は去って行った。
佐竹
「おっ戻ってきた」
トラックは装甲が貼られ荷台に機銃が備え付けられていた。
立花
「機銃は元々これについてる奴で、他のは全部燃えて駄目だったよ」
佐竹
「うおおーM2じゃないですか、警戒車のより火力アップですね、ああ、あとこれを」
佐竹は立花にP99を返した。
佐竹
「あのトレジャーハンターもコックの料理は辛いって文句言ってましたよ」
立花
「僕は旨いと思うんですけどね?
佐竹さん機銃を宇佐美に渡してやってください、ノッポ、ファットはここに穴を掘ってくれ。
リトルは捕虜を連れてきてくれるか?
本多殿も頼む。
撃つなよ?」
リトル
「危険があれば撃ちます」
佐竹
「何かあったんですか?」
佐竹は二人のやり取りを後にしつつトラックを運転し先頭車両に向かっていった。
中から捕虜達と本多が出てきた、本多の顔色が良くなっているのが分かる。
立花
「傷は良さそうだな?」
本多
「ええ、元々強化されてますし、医療品も特別な物を使って頂いてますんで」
立花
「そうか、死者は全員砂を掛け石を積んでその場で埋葬してきた。
動かせない程損傷していたんで…すまない」
立花は目線を落として言った。
本多
「貴方は任務を遂行しただけですし、本当に十分です。
ありがとうございます」
立花
「認識表だけですけど集めてきました」
立花は焼け焦げた認識表の束を本多に渡し、掘られた穴を指した。
本多達は穴に認識表を埋め、山を作り、ファットはタバコに火を付け本多に渡した。
本多はそれを山に突き刺し線香の代わりとし手を合わせ、夕日が沈むまで祈りを捧げた。
捕虜達は作戦を必ず成功させてみせると誓い、自分たちの認識表も同じくそこへ埋めた。
日が沈んだその夜、トレジャーハンターである茶屋が露店を開いていた。
普段では手に入らない変わった品ばかりで火龍の乗組員が群がっていた。
十河
「何だこれ?武器か?」
茶屋
「多分ひげを剃る奴ですね」
赤松
「このかっこいい勲章くれ」
茶屋
「…それジュースの蓋ですけど?」
十河
「これは何だ?武器?」
茶屋
「それは…何でしょうね?」
赤松
「そのゲーム機もくれ」
茶屋
「それ電卓なんですが」
そこに立花もやって来てお礼にと腕時計を貰った。
立花
「これ、ありがとうございます」
店を畳んだ茶屋は指揮車に招かれていた。
茶屋
「なんの社長の命を救って貰ったんだ安いモンですよ、それに儲けさせて貰いましたし」
立花
「これからどうします?
いく宛が無いならお願いがあるんですが」
茶屋
「ええ何なりと」
立花
「さっき乗ってきたトラックを変電所基地まで運んで頂きたくって、後この報告書も」
茶屋
「おお助かりますよ、北は荒れてるらしいですから、温泉にも入りたいですし」
立花
「一つ聞きたいんですが、箱根に他のポリスの情報って喋らないんですか?」
茶屋
「ああーそういえば箱根は我々が入る時に外の情報流さないように警告されますね。
喋ろうにもスパイの疑いがあるって言われて兵隊さんが付きますし、それに今北から来るハンターはいないんですよ。
北に向かうハンターはいますが」
立花
「情報規制か…」
茶屋
「それがどうかしました?」
立花
「いや、何でもないんです」
茶屋
「そうですか、まあ詳しい話は軍人さんだし話せないんでしょうがね、北に向かうならいつかまた会えるかも知れませんね」
立花
「危険ですよ?
それなのに何故ハンターは北に?」
茶屋
「東京エリアは我々トレジャーハンターの憧れですからね、命に勝る宝の山が眠るんだとか」
立花
「または命そのものを操る設備もあるみたいですがね」
茶屋
「へーそいつは凄いですね、やっぱりキャラバンでも組もうかな」
立花
「いいなー、僕も一緒に行きたいですよ、それではお願いします」
茶屋
「御武運を」
立花
「茶屋さんもよい旅を」
そういうと茶屋は社長と一緒にトラックに乗り込んだ。
みんなが見送りに出ると茶屋は手を降り、満点の星空の下、南に向けてエンストした。
茶屋
「誰か運転教えてくれません?」
佐竹
「先に言えよ」
皆が心配する中、突然の騒がしい客人は去って行った。