咆哮するは鋼鉄の火龍
箱根からリレーの要領で人員と物質が送られ続け、日増しに要塞基地周辺には軍事テントが増えていった。
最後の便で総大将の竹中と副将を譲らなかった斉藤が到着した。
前もって聞かされていた立花は佐竹と共に出迎えた。
立花
「お待ちしておりました」
竹中
「見事なもんだな、この要塞は動いてたのか?」
斉藤
「こりゃ凄い、でかい、気に入った!
今度はこれを作ろう」
竹中
「これを潰した者はさらに凄いさ、なあ立花?」
斉藤
「小僧、俺の部隊はどうだ?」
立花
「そりゃあもう敵の大軍に突っ込んで行きましたよ」
斉藤
「おほほそら豪気やな、労ってやらねば」
竹中
「あれは何の作業だ?
壊してる様に見えるが?」
立花「はっ、ちょっと妙案がありまして」
竹中
「幕営で聞こう、大佐行くぞ」
立花は今までの作戦の詳細を聞かれ、最後に移動要塞を活用方を説明した。
斉藤
「そらー面白い、やろうやろう昔話の戦争さながら、気に入った。
でもあれでバンバン撃って特攻させた方が早かろーが?」
竹中
「制圧と殲滅は違うぞ、このご時世だ。
使える物を少しは残さんとな。
しかし、どれも現実味の薄い勝利ばかりだな、成功したから良かったものの」
斉藤
「気にいらんのはその本田ちゅー奴が指揮しとる事だ。
最適化か何か知らんが俺の部隊を勝手に」
島津
「その点では我々では本多さんに勝てません。
七人がかりでで負けました」
斉藤
「お前が衝いていながらなんちゅー失態じゃ!」
島津
「しかし要塞に単騎で向かい砲台を破壊し、ナイフ二本で敵の本陣に突っ込むような男ですよ」
斉藤
「おお!中々の荒武者ぶりだな気に入った」
立花は斉藤の扱い方が少し分かった。
竹中
「東名は空中都市だと聞いておるし歩兵が主役になるだろう、火龍は先発し歩兵の脅威を取り除いて貰いたいがどうかね?」
立花
「必ず東名まで突破して見せます」
斉藤
「その後は任しとけ、俺の連れてきた残りの部隊が先方じゃ、先の十人はお前が連れてけ」
立花
「助かります。
危険な任務を任せたいと思いますが宜しいですか?」
斉藤
「結構、結構存分に使ってくれ、その代わり本田を貸せ、悪いようにはせん、
島津が惚れ込む強さ見せて貰おう」
立花
「分かりました。そろそろ爆破作業の時間です、ご覧になりませんか?」
箱根の全員が見守る中、榊原の合図で何本も繋がれたロープが引かれ、次の合図で移動要塞に取り付けられた爆薬が爆破された。
大きな音が響き、鈍い音と共にほぼ真っ二つに裂かれた要塞が煙りを上げて倒れた。
倒れた風圧でテントはたなびき、兵士の戦闘帽を飛ばした。
拍手と歓声が沸き上がり皆が火龍を称えた。
斉藤
「いい景気づけになるて」
竹中
「どれだけ兵士を使っても構わん、復旧を急げ。
敵の防備が完璧に整う前に攻めたい」
立花
「はっ作業を急ぎます」
立花は敬礼し現場へ向かった。
斉藤
「黒田の部下にしては聞き分けの良いやつですな」
竹中
「逆に真っ直ぐすぎる奴の方が、時として扱いずらいものさ」
そこに火龍に幹部のスパイとして送り込まれた織田が近づいてきた。
竹中「おお、お前か」
織田
「申し上げます。私はもうスパイ行為のような行動を行いたくありません。
以後機関長、立花少佐の指揮に入る事を許可願います」
竹中
「許す、ほらな?斉藤言った通りだろう」
斉藤
「私は戦争出来れば何でもいいです」
竹中
「ほほほ、これは割りが合わん、戦争狂いを副官につけおって。
黒田め覚えていろよ」
最後の便で総大将の竹中と副将を譲らなかった斉藤が到着した。
前もって聞かされていた立花は佐竹と共に出迎えた。
立花
「お待ちしておりました」
竹中
「見事なもんだな、この要塞は動いてたのか?」
斉藤
「こりゃ凄い、でかい、気に入った!
今度はこれを作ろう」
竹中
「これを潰した者はさらに凄いさ、なあ立花?」
斉藤
「小僧、俺の部隊はどうだ?」
立花
「そりゃあもう敵の大軍に突っ込んで行きましたよ」
斉藤
「おほほそら豪気やな、労ってやらねば」
竹中
「あれは何の作業だ?
壊してる様に見えるが?」
立花「はっ、ちょっと妙案がありまして」
竹中
「幕営で聞こう、大佐行くぞ」
立花は今までの作戦の詳細を聞かれ、最後に移動要塞を活用方を説明した。
斉藤
「そらー面白い、やろうやろう昔話の戦争さながら、気に入った。
でもあれでバンバン撃って特攻させた方が早かろーが?」
竹中
「制圧と殲滅は違うぞ、このご時世だ。
使える物を少しは残さんとな。
しかし、どれも現実味の薄い勝利ばかりだな、成功したから良かったものの」
斉藤
「気にいらんのはその本田ちゅー奴が指揮しとる事だ。
最適化か何か知らんが俺の部隊を勝手に」
島津
「その点では我々では本多さんに勝てません。
七人がかりでで負けました」
斉藤
「お前が衝いていながらなんちゅー失態じゃ!」
島津
「しかし要塞に単騎で向かい砲台を破壊し、ナイフ二本で敵の本陣に突っ込むような男ですよ」
斉藤
「おお!中々の荒武者ぶりだな気に入った」
立花は斉藤の扱い方が少し分かった。
竹中
「東名は空中都市だと聞いておるし歩兵が主役になるだろう、火龍は先発し歩兵の脅威を取り除いて貰いたいがどうかね?」
立花
「必ず東名まで突破して見せます」
斉藤
「その後は任しとけ、俺の連れてきた残りの部隊が先方じゃ、先の十人はお前が連れてけ」
立花
「助かります。
危険な任務を任せたいと思いますが宜しいですか?」
斉藤
「結構、結構存分に使ってくれ、その代わり本田を貸せ、悪いようにはせん、
島津が惚れ込む強さ見せて貰おう」
立花
「分かりました。そろそろ爆破作業の時間です、ご覧になりませんか?」
箱根の全員が見守る中、榊原の合図で何本も繋がれたロープが引かれ、次の合図で移動要塞に取り付けられた爆薬が爆破された。
大きな音が響き、鈍い音と共にほぼ真っ二つに裂かれた要塞が煙りを上げて倒れた。
倒れた風圧でテントはたなびき、兵士の戦闘帽を飛ばした。
拍手と歓声が沸き上がり皆が火龍を称えた。
斉藤
「いい景気づけになるて」
竹中
「どれだけ兵士を使っても構わん、復旧を急げ。
敵の防備が完璧に整う前に攻めたい」
立花
「はっ作業を急ぎます」
立花は敬礼し現場へ向かった。
斉藤
「黒田の部下にしては聞き分けの良いやつですな」
竹中
「逆に真っ直ぐすぎる奴の方が、時として扱いずらいものさ」
そこに火龍に幹部のスパイとして送り込まれた織田が近づいてきた。
竹中「おお、お前か」
織田
「申し上げます。私はもうスパイ行為のような行動を行いたくありません。
以後機関長、立花少佐の指揮に入る事を許可願います」
竹中
「許す、ほらな?斉藤言った通りだろう」
斉藤
「私は戦争出来れば何でもいいです」
竹中
「ほほほ、これは割りが合わん、戦争狂いを副官につけおって。
黒田め覚えていろよ」