咆哮するは鋼鉄の火龍
地下シェルター工場では修理された火龍が工員によって磨かれていた。
57mm副砲を二門、7,7mm重機関銃を備えた新火砲車が指揮車の前に編入され一両増えた火龍は、継ぎ接ぎが見えぬ程の仕上がりを見せた。
主砲も直され、装飾はチキンヘッズの功績に免じて許可される。
立花を見つけた宇佐美が作業を止めて嬉しそうに走って来た。
久しぶりに立花に会った宇佐美の右腕は高速回転していた。
宇佐美
「お久しぶりです!」
立花
「やー綺麗に直ったなーありがとう」
宇佐美
「職人技でしょ?
これだけできる技術者はそうはいませんよ」
立花
「宇佐美、また一緒に来てくれるか?」
宇佐美
「えっえっどうゆう意味ですか?」
立花
「ああ、今日みんなも呼んだんだ。
出撃するんだ」
宇佐美
「あっあーそうですか!
またみんな一緒に行けるですね!
絶対行きますよ」
榊原
「それはいいとして、何で毎度ここで集会するんだよ」
立花
「縁起を担ごうと思いまして、有難うございます。
綺麗に直してもらって、これでまた戦えます」
榊原
「聞いたぞ?
お前、黒田に歯向かったそうじゃねーか、俺も呼べよ」
立花
「噂広がってるんですか?
僕はみんなを巻き込みたくなかったんですよ」
榊原
「俺をのけもんにしやがって」
立花
「いや、実は今回は初めから親方も来て欲しいんですけど」
榊原
「おおお!俺もか!任せとけ!」
宇佐美
「みんな一緒で嬉しいですね?」
佐竹
「どうも、どうも」
榊原
「遅いぞ!これからはそうはさせんがな!」
佐竹
「えっ?今回の出撃ってもしかして」
榊原
「俺もついてってやる」
佐竹は立花にすがる様な目で見た。
立花
「まあ東名で待機して貰いますけどね、同時に優秀なメカニックを二人共失う訳にはいきませんから」
榊原
「ヘリはまだあるかな?
いじってみてえもんだ。
燃えてきたぞー!」
四人が話していると火龍の乗組員がどんどん集まって来た。
佐竹
「ほぼ揃いましたね、それ手どうかしました?」
立花
「ええ、この部隊を手に入れるための代償ってとこです」
佐竹がどういう事か聞き返そうとしたところに最後の乗組員のドクターがやって来た。
ドクター
「すまん、すまん急患がきてしもーて」
立花
「大丈夫です。
よしっみんな聞いてくれ!
俺は帰って来たときから薄々考えてはいたが、上層部の対応の遅さと、他ポリスへの侵略が嫌になり、一度箱根軍を抜けてゴブリンと戦おうとした。
しかし、黒田大佐と話した結果、以降やむおえぬ場合を除き北方の残存都市と共闘し、東京を解放する事となった。
私は外交部という新しい部署の部長に配属された。
ここにいる榊原部長を除き、全ての者を今この場で私の部下とする。
作戦の都合上、立場ははっきりさせておくが、私は皆をかけがえのない戦友だと思っている。
また共に戦える事を誇りに、そして嬉しく思う。
これより我々は独自の判断で行動し、箱根より独立した解放軍としての先鋒であり遊撃隊となる。
しかし、皆はもう十分戦った。
敵は強く狂暴だ、道は遠く過酷である。
それにまた悲惨な事もあるだろう。
それでも命を共に燃やしてくれる者だけ前に出てくれ。
決して強制はしない。
よく考えて決めて欲しい」
赤松
「いっちばーん」
いったそばから赤松は前に出た。
立花
「良く考えろと言っただろ赤松」
赤松
「でも一番が欲しくて」
続いて十河も前に出る。
十河
「俺の意見を見ずにコイツが決めたの初めて見たぜ。
それだけ大将に心酔してんだコイツ。
それに俺らが乗らなきゃ主砲は威力半減でしょ?」
本多
「皆、貴方を誇りに思っています」
本多がそう言って前に出ると皆も続いて前に出てきた。
鍋島
「…行かせてください」
リトル
「志願します」
ノッポ
「大義の為に」
ファット
「二人が行くならしょうがないな」
すすじい
「年甲斐も無く燃えますわい」
織田
「機関長の補佐をします」
ドクター
「ワシがいかんかったら全滅じゃろ?」
コック
「皆私の料理の虜でしょう?」
片倉
「お尻がなーでも行かないって言う雰囲気じゃないしなー」
「私も私も」「ワンワン」
聞き慣れない犬の声にみんなが振り替えると、以前に助けたトレジャーハンターの茶屋と飼い犬の社長がいた。
みんなが黙って見ていると茶屋が気まずそうに言った。
茶屋
「あれ?
盛り上げようとしたんですが?」
57mm副砲を二門、7,7mm重機関銃を備えた新火砲車が指揮車の前に編入され一両増えた火龍は、継ぎ接ぎが見えぬ程の仕上がりを見せた。
主砲も直され、装飾はチキンヘッズの功績に免じて許可される。
立花を見つけた宇佐美が作業を止めて嬉しそうに走って来た。
久しぶりに立花に会った宇佐美の右腕は高速回転していた。
宇佐美
「お久しぶりです!」
立花
「やー綺麗に直ったなーありがとう」
宇佐美
「職人技でしょ?
これだけできる技術者はそうはいませんよ」
立花
「宇佐美、また一緒に来てくれるか?」
宇佐美
「えっえっどうゆう意味ですか?」
立花
「ああ、今日みんなも呼んだんだ。
出撃するんだ」
宇佐美
「あっあーそうですか!
またみんな一緒に行けるですね!
絶対行きますよ」
榊原
「それはいいとして、何で毎度ここで集会するんだよ」
立花
「縁起を担ごうと思いまして、有難うございます。
綺麗に直してもらって、これでまた戦えます」
榊原
「聞いたぞ?
お前、黒田に歯向かったそうじゃねーか、俺も呼べよ」
立花
「噂広がってるんですか?
僕はみんなを巻き込みたくなかったんですよ」
榊原
「俺をのけもんにしやがって」
立花
「いや、実は今回は初めから親方も来て欲しいんですけど」
榊原
「おおお!俺もか!任せとけ!」
宇佐美
「みんな一緒で嬉しいですね?」
佐竹
「どうも、どうも」
榊原
「遅いぞ!これからはそうはさせんがな!」
佐竹
「えっ?今回の出撃ってもしかして」
榊原
「俺もついてってやる」
佐竹は立花にすがる様な目で見た。
立花
「まあ東名で待機して貰いますけどね、同時に優秀なメカニックを二人共失う訳にはいきませんから」
榊原
「ヘリはまだあるかな?
いじってみてえもんだ。
燃えてきたぞー!」
四人が話していると火龍の乗組員がどんどん集まって来た。
佐竹
「ほぼ揃いましたね、それ手どうかしました?」
立花
「ええ、この部隊を手に入れるための代償ってとこです」
佐竹がどういう事か聞き返そうとしたところに最後の乗組員のドクターがやって来た。
ドクター
「すまん、すまん急患がきてしもーて」
立花
「大丈夫です。
よしっみんな聞いてくれ!
俺は帰って来たときから薄々考えてはいたが、上層部の対応の遅さと、他ポリスへの侵略が嫌になり、一度箱根軍を抜けてゴブリンと戦おうとした。
しかし、黒田大佐と話した結果、以降やむおえぬ場合を除き北方の残存都市と共闘し、東京を解放する事となった。
私は外交部という新しい部署の部長に配属された。
ここにいる榊原部長を除き、全ての者を今この場で私の部下とする。
作戦の都合上、立場ははっきりさせておくが、私は皆をかけがえのない戦友だと思っている。
また共に戦える事を誇りに、そして嬉しく思う。
これより我々は独自の判断で行動し、箱根より独立した解放軍としての先鋒であり遊撃隊となる。
しかし、皆はもう十分戦った。
敵は強く狂暴だ、道は遠く過酷である。
それにまた悲惨な事もあるだろう。
それでも命を共に燃やしてくれる者だけ前に出てくれ。
決して強制はしない。
よく考えて決めて欲しい」
赤松
「いっちばーん」
いったそばから赤松は前に出た。
立花
「良く考えろと言っただろ赤松」
赤松
「でも一番が欲しくて」
続いて十河も前に出る。
十河
「俺の意見を見ずにコイツが決めたの初めて見たぜ。
それだけ大将に心酔してんだコイツ。
それに俺らが乗らなきゃ主砲は威力半減でしょ?」
本多
「皆、貴方を誇りに思っています」
本多がそう言って前に出ると皆も続いて前に出てきた。
鍋島
「…行かせてください」
リトル
「志願します」
ノッポ
「大義の為に」
ファット
「二人が行くならしょうがないな」
すすじい
「年甲斐も無く燃えますわい」
織田
「機関長の補佐をします」
ドクター
「ワシがいかんかったら全滅じゃろ?」
コック
「皆私の料理の虜でしょう?」
片倉
「お尻がなーでも行かないって言う雰囲気じゃないしなー」
「私も私も」「ワンワン」
聞き慣れない犬の声にみんなが振り替えると、以前に助けたトレジャーハンターの茶屋と飼い犬の社長がいた。
みんなが黙って見ていると茶屋が気まずそうに言った。
茶屋
「あれ?
盛り上げようとしたんですが?」