【完】ツンデレな彼。~初恋は、意地悪で甘々な彼でした~
『ね!芽流ちゃん、昨日西島くんとなんかあった?』
空気を変えようと、思い切って聞いた
『............やっぱり分かっちゃった??あのね、雫ちゃんには本当に悪いんだけど........あたし、まだ楓の事好きでね....?』
え........................?
『昨日、気持ち伝えたんだ........そしたらね、楓が....“俺も”って言ってくれたの』
『............え?』
頬を赤らめながら言った芽流ちゃんはとても可愛くて。
西島くんも、この顔が好きだったんだろうな........
『だけどねっ?今は無理って言われたんだ........。それは雫ちゃんがいたからだよね。だから楓、今すごく悩んでるよ........。いつ別れを切り出そうか。』
可愛い顔で吐き出した言葉はあまりにも残酷で。
涙が、溢れた
『なんでアンタがそんな事知ってんの??』
険しい顔で聞き返した伶香
『メールきたから............でね?雫ちゃん?楓に雫ちゃんから別れを切り出してくれないかな?』
『........え?』
『その方がきっと、みんな幸せだよ?』
『........っ....!』