君が呼ぶ声
そんな私に構わずに看護士は一人で続ける。


「あなた運ばれてから丸二日寝てたのよ〜」


それを聞いてびっくりした。私はそんなにも眠っていたのか。


(あいつが探してたらどうしよう……自殺しようとしたのがばれたりしたら…)


そう考えて顔が真っ青になったことになんて看護士は気付かずに

「お父さまが心配していらしたわよ」

なんて言ったんだ。



その途端私は看護士に掴み掛かった。

「いつ!!??あいつはいつ来たの!!!?」

そのあまりの剣幕に看護士はしどろもどろしながら答える。

「あっあなたが運ばれた日の晩ょ…」
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