君が呼ぶ声
私を助けた人の名前は
吉田直樹――。

中学高校大学、とエスカレーターで進学出来るうちの学校の大学生であることがわかった。


―そして怪我は私なんかよりもよっぽど重傷で、
全治2ヵ月の重体だって。

肋骨二本と片腕の骨の骨折、腰はかなり負担がかかったらしく相当ひどいらしい。



それなのにそのバカな男は

「あの子は無事ですか?」


なんて意識が朦朧とする中、医者に問い掛けたって看護士に聞かされた。







…けれど今まで人の無関心な部分しかしらなかった優には、彼みたいな人間が理解できるわけがなかった。
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