狡猾な王子様
いつから好きだったのか、もしかしたら出会った頃には恋に堕ちていたのか……。
自分自身でもそれはわからないけど、それでも確かなことは“英二さんのことが好き”ということ。
クリスマスイヴからずっとモヤモヤとしていて、前にも後ろにも動けないままウジウジと過ごしてきた。
だけど……。
「私、やっぱりまだこの気持ちは消せないみたい」
まるで息を吐くように自然と言葉が零れ落ちた今この瞬間、改めて英二さんへの想いを認める勇気を持てた。
振られたけど、諦めるつもりだったけど、やっぱり私の想いはまだ小さくなる気配はない。
だったら、たぶんもう自分自身でちゃんと認めて、この想いとも自分自身とも向き合うしかない。
ずっと勇気が出なかったはずなのに、英二さんへの想いを素直に認めようと決めた途端、胸の奥に優しい風が舞い込んだような気がした。
同時に、ようやく心の中に居座っていたモヤモヤとしたものが溶け始めていくことに気づき、久しぶりに心からの笑みが零れていた。
自分自身でもそれはわからないけど、それでも確かなことは“英二さんのことが好き”ということ。
クリスマスイヴからずっとモヤモヤとしていて、前にも後ろにも動けないままウジウジと過ごしてきた。
だけど……。
「私、やっぱりまだこの気持ちは消せないみたい」
まるで息を吐くように自然と言葉が零れ落ちた今この瞬間、改めて英二さんへの想いを認める勇気を持てた。
振られたけど、諦めるつもりだったけど、やっぱり私の想いはまだ小さくなる気配はない。
だったら、たぶんもう自分自身でちゃんと認めて、この想いとも自分自身とも向き合うしかない。
ずっと勇気が出なかったはずなのに、英二さんへの想いを素直に認めようと決めた途端、胸の奥に優しい風が舞い込んだような気がした。
同時に、ようやく心の中に居座っていたモヤモヤとしたものが溶け始めていくことに気づき、久しぶりに心からの笑みが零れていた。