鎖恋
放課後 里菜
一日はすぐに終わった。
「里菜、帰ろう^ ^」
舜のあとを追う。
今日一日、舜はずっとそばにいて手を繋いでくれた。
途中、舜の周りに女の子たちが来たが舜が冷たい目をして
「ごめんね、そういうの興味ないんだ」
その一言で散らばった。
舜はすごく優しい。
とてもとても優しい。
なのに、私以外の人に対してすごく冷たい。
私の、せい?
私が、舜の近くにいるから?
そのとき、舜がグイッと私を抱き寄せた。
「…どうしたの?舜」
「今日は疲れちゃったから、里菜で充電してるんだよ^ ^僕はダメだな。里菜がいないとダメなんだ」
舜はすごい。
いつも私の気持ちをわかってくれる。
いつも私の欲しい言葉をくれる。
「私も、舜がいないと、ダメ…。」