双子のあいつと私の恋

どうやら、この女子更衣室、
物置場になってたらしく、

ドアをあけて、
入ろうとした瞬間俺が
何かにつまづいて

凜花を押し倒してしまったらしい。

「うぅっ。何なのよあんた!!」

「え。」

「だいたい私はあんたの事なんか
好きじゃないし!ちょっかいださないでよ!」

ズキンっ。

好きじゃないのか・・
まぁそりゃ当り前だよな。

こんなにひどいことして・・

「ごめん。ホントごめん。」

「今更謝ったって許さない!」

「じゃあどうしたら許してくれんの?」

「今から教室に行って、女子全員に、
付き合ってるとか好きとか全部デマだって、
言ってきて!!!!」

「無理。」

そう無理。
だってデマじゃねぇし。
本当に好きだし。

「はぁ!?何なのあんた!
無理!?何さまよ!」

「だって。デマじゃねぇもん。」

「・・・え?」

「だから。デマじゃねえんだって。」

「どういう意味よ。」

「俺。お前の事、マジで好きだから。」
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