双子のあいつと私の恋
凜花SIDE
もうやだ。
なんで私ばっかり
こんな目に会わなきゃいけないの?
そう考えながら
更衣室でグスグス泣いていると
遠くから、
「凜花ちゃん!どこ!?」
莉子ちゃんだ。
わざわざ探しにきてくれたんだ。
でもこんな顔絶対にみせたくない。
だから、もうちょっとここで・・・
「おい!凜花!出てこい!!」
・・・え?
男の子の声?
もしかして凜也君?
いやだ。絶対に来ないでほしい。
凜也君といるとヤなことしかない。
そうしてまた泣き出してしまった。
その瞬間
「凜花、いるんだろ?入るぞ。」
えっ。ちょっ。
わぁ!!
ドタンっ。
・・・最悪。
「ご、ごめん!怪我ない!?」
え、謝るんだ。
こんな素直なとこ初めてみた。
ってそれどころじゃなくて。
「何なのよあんた!私はあんたの事なんか
好きじゃない!!」
そう。好きじゃない。
でもなんだか否定するのが
少し辛かった。
だけどこれ以上、
高校生活に支障をださないためには
否定するしかない。
「今すぐ女子にデマだったって
言ってきて!!」
これですべて済む。
そう思ったけど・・・
「無理。」
はぁ!?
何よ無理って。
「どういうつもり?何さまよ!」