溺愛協奏曲
第1章
二重瞼の大きな目



少し上をむいた小さな鼻



さくらんぼのような赤い唇




155センチと小柄な体に似合わぬ大きな胸




色素の薄い茶色の髪





どれもこれもあたしは大嫌い




母親によく似たこの顔が嫌いだ




自分で言うのもなんだけど



あたしって美人の部類に入るらしい



無自覚なんてことはありえない




だって、まわりの反応を見ていればさすがに気づいてしまう





美人、派手、遊んでそう




これ全部あたしの第一印象



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