溺愛協奏曲
龍斗side



学校から帰る車中、突然俺のプライベート用の携帯が鳴り響く



普段から2台の携帯を持ち歩く、一台はプライベート用もう一台は組での仕事用



今日は試験の為、午前中で終了なので溜まった仕事を片付けてしまおうと思い



家路を急いでいたのだが・・・・携帯を見るとそこには「東條組城崎」の文字



「・・・・東條組・・・城崎?」



東條組の城崎といえば現組長の片腕と言われる人物でかなりの切れ者



東條組とは敵対している訳でもないがそんなに仲がいいと言えるほどでもない



まあ、隙あらば関東ナンバーワンの座を狙っている・・・と言えなくもない



様子を窺っているという所・・でなきゃこっちが喰われてしまう




それほど東條組は手強い相手だ



その東條組の城崎が俺に一体何の用だ



「もしもし・・「大関龍斗さんですか?私は東條組の城崎です!」」




「俺が大関龍斗だが・・・」




「茜さんが今、東條組のほうにいらしているんですが急に喘息の

発作を起こして倒れられたので連絡しました!至急組の方まで


来ていただけないでしょうか?」



茜が?発作だと?



ここ最近めっきりなかったのに・・・何故だ?



「わかった、今からそちらへ向かうので茜を・・妹を頼む!」



「おい、東條組へ急げ、茜が倒れた」




運転手へ告げ、携帯を切ると東條組へと車を走らせた















< 112 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop