溺愛協奏曲
「じゃあ・・・茜を頼む、着替えなんかは組のもんに後で届けさせる・・莉子さん」



「は・・はい」




「茜のことを宜しく頼む」



深々と玄関先で頭を下げられる



大関組の若頭に頭を下げられるとなんか恐縮してしまう



「茜のことは心配すんな、」




「龍斗さん、茜さんのことは責任もってお預かりしますからあまり

心配なさらずに」




「じゃあ、宜しく頼む」



車に乗り込む茜ちゃんのお兄さんの車に思わず駆け寄った




「あ・・・あのあたし挨拶が遅れました高遠莉子です!大関さん、

茜ちゃんが無理しないようにサポートしますので安心してください!」



ぺこりと頭を下げると端正な顔が目に入ってきた



あたしを見つめる瞳は相変わらず冷ややかだ



「ふっ・・・じゃあ茜のことを頼みます・・それから初対面じゃ


ないので龍斗でいいですよ、莉子さん」




「・・・・・・!」



お兄さん・・・なにやら爆弾投下したような・・・・




茜ちゃんのお兄さんが去ったあと、振り向くと後ろから黒いオーラをまとう蓮の姿



え・・・・なに?



「おまえら初対面じゃないってどういうことだ?」



「え・・それは・・・「お仕置き決定だな」」



突然おそう浮遊感・・・これってもしやお姫様抱っこ?




「れ・・・蓮・・・下ろしてよ」



「却下」



そのまま廊下を足早に歩くと蓮はあたしの部屋に入った




・・・・かと思うと突然あたしの体をベットに放り投げ押し倒した
















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