溺愛協奏曲
学校の駐輪場につくと単車に跨り、キーを回した



メットを被ると単車を走らせる




6月の初夏を思わせる風が気持ちいい




公園の前を通り過ぎようとしたときなにげなく目を向けた




すると一人の女が目に留まる



あれは精華女子の制服か



ベンチで無防備にも眠っているらしい




「馬鹿が!襲われてえのか」




案の定、3人組の男が女に近づこうとしている




普段の俺なら素通りするところだがその時は何故か助けよう!




そう、思って公園の入り口に単車を止め走り出す俺がいた



何故だかわからない



ただなんとなく行かなきゃなんねえ




そんな気がしてならなかった


















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