溺愛協奏曲
とりあえず保健室に茜ちゃんは運ばれた



ジャージに着替え、今はぐっすり眠っているが苦しそうな息遣いで



まだかなり熱がありそうだ




誰があんなメールを・・・?




あんなメールが流されなければ茜ちゃんはこんな思いをしないですんだのに



でも・・・どうやって犯人をさがす?



どうやって・・・・




考え込んでいると突然保健室のドアが開いた




扉の前には蓮と龍斗さんの姿




「莉子・・・・茜は・・!」



「茜っ!!」




龍斗さんの声に気付いたのか力なく微笑む茜ちゃん



駆け寄ると汗ばんだ髪をそっと撫でる龍斗さんの姿がそこにあった




「なにがあった?なんでこんなことに?ってかお前なんでジャージ姿・・・」




「お兄ちゃん・・・いいから話はあと・・早くかえろ・・・」



「わかった・・・蓮、とりあえず香織さんのとこに行くから・・・」



「ああ、電話しとく・・・莉子行くぞ」



龍斗さんにお姫様抱っこされてる茜ちゃんが一瞬不敵な笑みを浮かべていたなんて



気付きもしないで後姿を見送っていた









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