溺愛協奏曲
スーパーを出ると蒸し風呂のような熱い空気



夏の日差しが眩しくて思わず目を細めた




「あっつ~莉子さん荷物俺が持ちますよ」



「あ~ありがとう、大丈夫だよあたしこれでも力持ちなんだから」




「これは男の仕事っすよ、もう大丈夫ですんで車に乗っててください」




流れる汗を拭きながら光君が車のトランクに食材を詰め込む



ってか喉かわいたな~




自販機ないかな?あっあった!




少し歩いたところに自販機を発見すると走り出した



「光君!ちょっと飲み物買ってくるね~なにがいいかな?」



「炭酸系でお願いします!」



「わかった~」




自販機の前に行きお金を入れジュースを二本買った



取り出そうとしゃがみこんで立ち上がった時




突然、口元を布のようなもので覆われる



ん~っなに!誰なの!




すごい力で羽交い絞めにされたかと思うと、いつの間にかあたしの意識はそのまま・・・



ぷっつり途絶えた
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