溺愛協奏曲
身支度を整えホテルを出るといつの間にか外は真っ暗で・・・・




空を見上げると星が出ていた



ずっと・・・ずっと気になっている




俺の女を殺した・・・



頭の中ではその言葉がずっとぐるぐる木霊していた




龍斗さんがそんなことを何故言ったのか・・・・



蓮との間に昔なにがあったのか・・・・




知りたかったけど、蓮が自分から話してくれるまで待った方がいいよね



そんな気がしてなにも言わず龍斗さんと二人歩いていた




ホテルを出ると繁華街が見えてくる




随分遠くに連れてこられたような気がしていたけど・・・・





少し歩くとここは駅前で昼間とは違った姿を見せていた




繁華街なんて久々に来たかも・・・・




周りを見渡すと、何故か怖い黒スーツのお兄さんが異様に多いのに気が付く




これって・・・・もしかして・・・・



「気付いた?くくくっ・・・これたぶん全部莉子ちゃん捜索隊・・きっと


ホテルから出るところ見られてるよ、さあて蓮の反応が楽しみだな」




笑いが止まらない龍斗さんを呆気にとられながらも背中には冷や汗が流れた



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