溺愛協奏曲
「やべっ、まじ可愛い~てか美人だね~」


「な?やっぱり俺の目に狂いはねえ!だから言ったろ?絶対当たりだって」



「なあなあ?こんなとこで昼寝なんてしてないでさ~どっか楽しいとこ行こうよ」



なれなれしく隣に座り肩を抱いてくるピアスジャラジャラのスキンヘッドの男




この制服ってもしかして青凌?



てか、楽しいとこってあたしはそんなに暇じゃないっつーの!




「あたし、今から行くとこあるんで行けません」




痛い体に鞭打って立ち上がり帰ろうとすると男が腕を掴んだ



「い・・・痛っ」



「逃がすかっつーの!こんな上玉滅多にいねえよなあ~おとなしくしてれば

お兄さんが優し~くしてあげっからほら、こっちこい!」



おもいっきり引っ張られ後ろから抱きしめられる格好になる



耳元に息がかかる



や・・・・やだっ気持ち悪い


「お前、抱き心地いいしなんかいい匂いすんな~まじで俺の女になんねえ?」



「だ、誰があんたなんかっ!離せー」


喚こうが男の腕を叩こうがウエストに巻きついた腕は離れるどころかガッチリ回って

離さない



やっぱり悔しいけど男の力には敵わないのか



「おいっお前ばっかずるいぞこっち寄越せ」



もう一人の茶髪の男が腕を掴み引っ張る



「痛ったーい離せ「おい・・・」」



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