溺愛協奏曲
蓮はリビングへいったまま携帯で誰かと話をしている




誰なんだろ・・・大事な話かな




改めて部屋をぐるりと見渡す




モノトーンでまとめた寝室は無駄なものは全くなく一言で言うなら




シンプル・・・その一言に尽きる





起き上がりなにげなく横を見ると、枕元の写真立てに目がいった




誰だろう・・・?



写真立ての中には綺麗な黒髪の美しい大人の女性




もうひとつの写真立てにも同じ女の人が写っていた





蓮の彼女?




とっさにそんなことを思った




枕元に飾ってあるくらいだもん



大事なひとに決まってるよね




蓮の・・・・大事な人?忘れられない人?



この人は誰?




心の中がざわついて・・・痛いよ





ああ・・・そうなんだ、こんなに心が苦しいのは




あたしが蓮を好きだってことなんだ










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