溺愛協奏曲
カーテンの隙間から覗くまぶしい光とぼそぼそと聞こえる人の声で目が覚めた



寝返りをうつとすでに蓮の姿はなくて一瞬寂しさを覚える




今、何時なんだろ




ゆっくりと起き上がり部屋の時計を確認するとすでに11時を過ぎている




夏休みだからいいけど学校だったら完全に遅刻だ




「シャワーでも浴びようかな・・・」




気だるい体を引きずるようにして



バスルームへ向かい熱いシャワーを浴びる




起きてからも枕元の写真はなるべく見ないようにしていて・・・




そんな弱い自分なんてこのまま流れてしまえばいい





そんなことを思っていた




シャワーを浴びてTシャツとショーパンに着替える




もしかしてこれ蓮が洗濯してくれた・・・?





蓮の気遣いがうれしくて思わず微笑んだ



昨日の写真の女の人のことは折を見て話そう




そんなことを思いリビングへと向かうと拓巳くんと涼くんの姿があって




蓮と真剣に何か話している




いつも明るい二人が難しい顔してるけど・・・・



何か、あった?







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