溺愛協奏曲
「おーおはよう、莉子ちゃーん」



「おはよう、莉子ちゃん」



リビングへ行くとあたしに気付いた拓巳くんと涼くんは何事もなかったように微笑む



テーブルを見ると沢山のサンドイッチとコーヒーが並ぶ



朝食を食べながら大事なお話し中だったみたい



なんかあたしお邪魔だったかな




「あ、おはよう~二人ともなんか久しぶりだね」



「そうだよ~莉子ちゃんてば全然溜まり場にも顔見せないし


みんな寂しがってるよ、ここ隣おいでよサンドイッチいっぱい


買ってきたから莉子ちゃんも食べよう」



拓巳くんの隣に行こうとすると突然腕を引っ張られ蓮の隣に無理矢理座らされる



もう少しで蓮の膝の上に座るところだった



あ~・・・危ない危ない



「ちょ・・・ちょっとなんなの~危ないじゃない」




「お前は俺の隣・・・」




「相変わらずだね~」




「独占欲強すぎだと思うけど・・・・」




拓巳くんと涼くんは呆れ顔で深い溜息をついた



それからサンドイッチを食べながら色々な話に花を咲かせて



久しぶりの再会を楽しんでいたけれど涼くんの一言で雰囲気が一変する













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