溺愛協奏曲
「いつみても可愛いのう、ところで俺の女になるっていう決心はついたんか?茜」



「だ・・・・誰があんたなんか・・今日はそんなんでここに来たんじゃないわよ

あたしの望みを叶えてくれるっていうから莉子を連れてきたんじゃない!」




「お~そうやった、そうやった」



真っ赤になって怒る茜ちゃんをさらりとかわし目線をあたしに向けた



掴みどころがない感じがして何だかこの男は苦手だ



「へ~っ・・・こっちの姉さんもこれまた別嬪さんやな~東條の若が惚れこむだけあるわ


これは手強いで茜、勝てない戦に挑むより俺のような平和な男にしといたほうが


ええんとちゃうか?」




「うるさいわね!あんたはあたしの望みを叶えてくれるの?くれないの?どっちなの」



茜ちゃんは怒り心頭なのか赤い髪の男の前に立ちはだかった



後ろからでも茜ちゃんがその男をすごい目つきで睨んでいるであろうことがわかる




でも、望みって・・・・




茜ちゃんの望みってなに?




「ふっ、相変わらずせっかちな女やな~こっちだってそれなりにリスクはあるんやで~


東條の女傷つけたらどうなるか位わからんはずないやろ、まあ、気の早い下のもんが


あやうくひんむこうとしたみたいやけどこの俺が動くんやから茜にはそれなりの覚悟が


あるってことやな」



男はソファから立ち上がるとそっと茜ちゃんの頬を撫でると腰に腕を回して



そっと抱き寄せた





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