溺愛協奏曲
第19章
気が付けば夏休みも終盤に差し掛かっていて・・・




せっかくの夏休みなのにあたしは相変わらずベットの上




蓮や拓巳くんや涼くんが毎日のように来てくれているし



お父さんも毎日のように顔を出すけれど正直退屈で仕方ない



夏休みの課題も終わっちゃったし・・・・




海とかプールとかお祭りとか行きたかったなあ



退院は夏休みぎりぎりになりそうだし行くのは無理っぽいけど・・・



溜息をついて枕元の雑誌をぱらぱらとめくる




これ、きのう読んじゃったしな



いつもならお父さんとか蓮たちに頼んじゃうけど・・・




「喉も乾いたし売店にでも行ってみようかな~」




そっと体を起こし傍らにあったカーディガンを羽織る




点滴を引きずりながら病室をでて売店へと向かう



実は売店に行くのは初めてだったりするんだよね




のろのろ歩いているとなにやら案内図らしきものが見えてきた




「売店はリハビリ室の近くか・・・・ここをまっすぐ行って左ね」



点滴を引きずって歩いているからいつもの倍くらい時間がかかった
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