溺愛協奏曲
リハビリ室を横切ると売店が見えてくる




結構大きな売店で雑誌や書籍はもちろん日用品やお弁当、スイーツなんかも



売っていてコンビニ並みの品ぞろえにちょっと驚きだ




冷蔵のショーケースの前に来るとヨーグルトやプリンなんかの乳製品のコーナー




う~んプリンもヨーグルトもどちらも捨てがたい




どうしよう・・・





しばし悩んでいると隣に車いすが来たのがわかった



なにげなく隣をみるとあたしと同じ年くらいの女の子




抜けるように肌が白くて、色素の薄い茶色の髪




驚くほど綺麗な美少女がそこに居た




思わず目が釘付けになる




どくん・・・・




心臓が波打った




似てる・・・似てるよね




蓮の寝室で見た写真の女の人に・・・




そっくりって訳じゃないけど思わずまじまじと見てしまって女の子の声に我に返った



「あの・・・すいません、棚のうえのヨーグルトを取ってほしいんですけど

いいですか?」



え・・・あたし?



「あ・・・これですか?」




ヨーグルトを取って女の子に渡して改めて顔を見る



やっぱり、どことなく似てる





















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