溺愛協奏曲
「目隠しをされて手を縛られ、車に乗せられると着いたところは古びた倉庫


数人の男達に引きずられるようにして行って目隠しを取られると目の前には



柄の悪い男が7~8人・・・・恐くなって逃げようとしたけどあっという間に



リーダーらしき男に掴まっておもいっきり頬を叩かれた



勢いあまって尻餅をつくとその男が無理矢理あたしの・・・・



ブラウスを破って・・・・そこに居た男皆に・・・・あ・・・あたし」




そう呟くと玲奈ちゃんは大粒の涙を流し泣き崩れた



嗚咽が病室中に響く



あたしは咄嗟に玲奈ちゃんを黙って抱きしめる



すると玲奈ちゃんは堰を切ったかのようにあたしの胸で泣いた



どんな言葉も薄っぺらなような気がして体を震わせて泣く玲奈ちゃんの背中を



ただひたすらにさすっていた




「玲奈・・・・辛いこと思い出させてしまってごめん」



蓮が険しい顔で玲奈ちゃんを見つめると



ハンカチで涙を拭いながら玲奈ちゃんは黙って首を横に振る




玲奈ちゃんの姿を痛々しくて見ていられなくなったあたしは小さな手をぎゅっと握りしめた




「玲奈ちゃん・・・・大丈夫?」




「莉子ちゃん、ごめんねなんだか思い出したら・・・辛くて」





「玲奈、お前が嫌なら話はまた今度ってことにしてもいいが・・「大丈夫、あたしは


みんなに全部知って欲しいから話すよ・・・この問題から早く解き放たれたいから」」



そう言って微笑む玲奈ちゃんは誰よりも強くて・・・必死に向き合おうとしている



そんな彼女はどこの誰よりも綺麗だ



ただ素直にそう感じずにはいられなかった























< 205 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop