溺愛協奏曲
ストレートロングの黒髪美人、ナチュラルメイクが眩しいモデルさんのような人と



美形のイケメンさんにしばし、見とれるわたし・・・・。



なんか、絵になるな・・・この二人




「大丈夫か、お前?」



「えっ!あ・・ああ・・・・はいっ」



こんなモデルばりの美男美女二人に見つめられて思わず声がひっくりかえってしまった





けど、あたしってば公園からここに来るまでの記憶がすっぽり抜けてる




ってことはやっぱりこの金髪のイケメンくんがここに連れてきてくれた?




「高遠・・・・莉子ちゃんだったっけ?」



美人女医さんの綺麗な声が響く



美人は顔だけじゃなく声まで綺麗だなんて



・・・・ん?何故あたしの名前?



「あの・・・・なんであたしの名前・・・・」



「ああ、ごめんなさいね名前とか色々確認したくて鞄の中見たら生徒手帳が
入ってたから勝手に見ちゃったの本当にごめんね」



「い・・・いいえそんな・・」



そっか・・生徒手帳ってたしか身分証明書にもなるし緊急連絡先や血液型も
書いてあったっけ




「・・・・で莉子ちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな」




「は・・・はい」




「お前、誰にやられた」




それまで黙っていた金髪イケメンくんのこえが突然響く




じっと見つめる瞳には少しの嘘も聞き逃さないかのような絶対的なオーラが漂う




まるで蛇に睨まれた蛙のようだ






















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