溺愛協奏曲
「あの、金髪さんこれはちょっと階段から落ちて転んでですね・・」




ちっ・・・・・




金髪君の舌打ちが聞こえたかと思うと私のベットにそっと腰を下ろす




私を見つめる瞳はどこまでも優しくて




すぐ目の前にある綺麗な顔をじっと見つめた




心臓がぎゅっと掴まれたような感じがしたのは気のせいかな




「転んだとかぜってえ嘘だろ・・その体の傷や痣は殴られてできたもんだ
嘘つくんじゃねえぞ莉子!俺を騙そうなんざ100万年早いぞ!」



「そうよ莉子ちゃん、明らかに誰かに殴られてできた傷や痣が沢山あるわ
熱が出たのもきっとそのせいね」




隠していても二人にはバレバレらしく私の嘘はあっという間に暴かれた




まあ、あの先輩たちを庇うつもりはさらさらないけど今までの経験から






黙っておとなしくしといたほうがいいというのが私の持論





下手に逆らうと段々エスカレートしてくるからめんどくさい





「それから莉子・・・・」




「へっ?・・・」




「俺の名前・・・・金髪さんじゃねえ////」





って・・・・あっそうか




名前・・・・なんだっけ?てか・・・・顔が赤いのは何故?




「蓮・・・・・東條 蓮だ」





「東條さ・・「蓮でいい」」




そう言うとあたしの頭をそっと撫でた





























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