溺愛協奏曲
若に本気の女が出来た



喜ばしいことだが逆に若にとっての弱みにもなる



そんなこと俺なんかに言われなくても若には十分すぎるほど分かっているんだろう



気を引き締めて莉子さんを守らなくては・・・・そう思いながらビールを飲み干した



なにげなく莉子さんを見ればひとりで寿司を摘まんでいる



親父さんを膝枕して・・・・可愛いな




ってか、莉子さんは一見すると派手な感じだが美人だ




いつもすっぴんだし・・・素顔であれだけ美人な女、なかなかいねえ



若には言えねえがとびきりいい女だ



暇そうにしているのをみつけカクテルを持って莉子さんのもとへ・・・・



若は寿司を取りに行ってるらしく組員と話し込んでる




莉子さんの前に来ると驚いた表情



くそっ・・・・可愛いな




酔いが回っているのか顔が蒸気しているのがわかる



彼女と言葉を交わすとカクテルを差し出した




きょとんとする彼女



未成年とかなんとか言っていたが一杯ぐらいいいだろ



おそるおそるカクテルを飲む莉子さんを見つめる




「甘くておいしい」




ニッコリ微笑む彼女にどきっとする



その笑顔は反則だろ




そのままおいしいおいしいと一気に2杯飲み干した彼女




俺は飲ませたことを後悔することになる
























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