溺愛協奏曲
薄いピンク色のワンピースを着た莉子さん




見ればほんのり顔をピンクに染め目がトロンとしている



ぱたぱたと手で煽いでいる



暑いのか?




グラスを突然置いたかと思うと莉子さんは予想外の行動に出た



「暑~い、ねえ・・・・脱がせて」



は?・・・・今なんて・・・



目を丸くしていると莉子さんはいつの間にかかなり酔っていて・・・・



なんと、俺に抱きついてきた!




や・・・・やばい若に殺される



「ねえ・・・・暑いから早く脱がして・・・」



「り・・・・莉子さんしっかりしてください!俺、若に殺されます」




「早く・・・・蓮」




そうつぶやくと耳元には莉子さんの吐息



えっ・・・なんだかすっかり寝てるし・・・



俺に抱きついたままの莉子さんを抱きしめようとすると目の前には般若のような




顔をした若の姿・・・・



「ひっ・・・あの・・・若これには深いわけが・・・」




「訳は後で聞く、莉子をこっちによこせ」




「は・・・はい!すいませんでした!!」



莉子さんを若に預けると会場中に漂う変な空気



俺・・・・命ないかも



頭を抱えて酒を再び煽った


























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