溺愛協奏曲
夏休み最終日、今日は待ちに待った花火大会の日



連絡をもらって玲奈ちゃんちの車で向かった先は玲奈ちゃんの家




二階建ての赤い屋根、真っ白な外壁の洋館



なんか・・・大きいけど可愛い家だな



「莉子ちゃん、入って入って・・・ママが待ってる」



「あ・・・うん」



松葉杖を突いて車を降りるとスタスタと歩いていく



すると運転手さんが心配そうな顔を覗かせて玲奈ちゃんに声を掛ける



「お嬢様!もっとゆっくり歩いてください」



「わかってる~莉子ちゃん早く早く!」




玲奈ちゃんは車庫を抜けると玄関までの道をゆっくり歩いた



煉瓦で作った門を抜けると玄関が見えてくる




車庫から玄関までたいした距離でもないけど松葉杖の玲奈ちゃんにとっては



大変なんじゃないだろうか?ってか花火大会大丈夫?



花火大会ってかなり大勢人が見に来るよね?




松葉杖の玲奈ちゃん・・・大丈夫かな




不安にさいなまれていると突然玄関の扉が開いて女の人が出てきた



「いらっしゃ~い、窓から覗いたら見慣れた車が通ったからそうじゃないかと思ってたの

きゃ~この子が莉子ちゃん?可愛いってか綺麗ね~蓮がぞっこんってのも


なんだか分かるような気がするわ~さあさあ、はいってはいって~」



出てくるなりマシンガントークを繰り広げる栗色の髪の綺麗な美人



え・・・・この人玲奈ちゃんのお姉さん?












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