溺愛協奏曲
「あっお母さん!、どうしたのそんなに慌てて」



「だって玲奈がお友達連れてくるって言うから嬉しくって~


まだかな~って窓見てたら見慣れた車が通ったから玲奈たちだって思って



走ってきちゃった」




お・・・お母さん?!



まさかまさかのお母さん!



ってか・・・20代にしか見えないし・・・・



とても高校生の娘が居るようには見えない



でも・・・・玲奈ちゃんのお母さん何処かで見たことあるような気がするには



気のせいかな・・・・?



「お母さん、早速浴衣の着付けとメイクお願いしたいんだけどいいかな?」



「ああ、そうね!ちょっと玲奈ったら自己紹介くらいさせてよ、遅くなってごめんなさい


玲奈の母の弘美ですよろしくね」



「はじめまして、高遠莉子です今日は浴衣も貸していただけてヘアメイク

までしてもらえるなんてなにからなにまですいません」




「いいのよ、玲奈のお友達なら大歓迎~これでもプロの美容師だから

莉子ちゃんみたいな子見ると腕がなるわ、今日は店から助っ人も


呼んできてるしとびっきりいい女にしてあげる!」



玲奈ちゃんのお母さんはあたしの頭を撫でてニッコリ微笑む



優しくって綺麗で・・・お母さんっていいな



しばらく忘れていたお母さんというものに触れあたしの心は温かくなった



反面自分には無縁のものなんだって思うと寂しさだけが募っていった



























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