溺愛協奏曲
部屋にノック音が響くと浴衣姿の玲奈ちゃん



紺地に朝顔が一面に描かれてある浴衣、帯はピンクで



髪をツインテールにしてめちゃめちゃ可愛い




「玲奈ちゃん・・・可愛い」




「莉子ちゃんこそ・・・めちゃくちゃ綺麗だし、色っぽーいこれは蓮兄大変だわ」



何が大変なのか分からないけど綺麗にしてもらって玲奈ちゃんや蓮と皆で



花火を見に行けることがただただ嬉しくて思わず笑みがこぼれた



すると、突然鞄の中の携帯の着信音が鳴リ響く




携帯を開くと 「今、玲奈の家に着いた」との蓮からのメール



そっけないメールに苦笑しながら携帯をしまった




「玲奈ちゃん、蓮たち来たみたいだから行こう」



「わかった、じゃあママ行ってくるね」




「うん、じゃあ気を付けて行くのよ、何かあれば連絡して!」



心配そうなお母さんを振り払うように玲奈ちゃんは松葉杖で玄関を出ていく



あたしは玲奈ちゃんのお母さんを安心させたくて瞳をじっと見つめた


「今日はありはとうございました、玲奈ちゃんのことはあたしにまかせてください


ちゃんと帰りは責任もって送りますから」




「ありがとう・・・莉子ちゃんじゃあ玲奈をよろしくね」




薄ら涙を浮かべる玲奈ちゃんのママの手をそっと握って蓮の元へ急いだ



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