溺愛協奏曲
第23章
あたしはすっかり忘れていた



何を忘れていたかって?




もちろん学校が統合されるということを・・・




長い夏休みが明け今日は始業式




今日から九月とは言ってもまだまだ夏の日差しは暑く日焼け止めはやっぱり手放せない




蓮たちも一緒の学校になるということをすっかり忘れていたようで・・・




じゃあ毎日送り迎えしてやるというのを丁重にお断りしたのだけど、




「却下、俺の女だってのが知れ渡ってるし、危険だし何があるかわかんねえ

いいから俺の言うこと聞け」



と言う蓮の一言で毎日の送り迎えが決定




なんか過保護すぎないか?と思ったりするのは甘いんだろうか



あたしに危機感がなさすぎるのかもしれないけどそんな風に思うのは



相変わらず夏休みが明けてもあたしは蓮の家に居るからかな?




お父さんの仕事が忙しいってのもあるけど一番の理由は蓮の義理のお母さん




である由美子さんの出産日が決まったから・・・




帝王切開で今月下旬にも手術して赤ちゃんを取り出すらしい



なんだか自分が手術するわけでもないのにドキドキしてるし・・・
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