溺愛協奏曲
「片山!ちょっとこっち向いて!」




「・・・・あ?」




片山の頬も思いっきり叩く



一瞬何をされたのかわからないようで呆気にとられている




「な・・・・なん・・・で」



「これはあたしを刺した女の人の痛み、あんたは遊びだったかも


しれないけどあの人は本気だった・・・・女遊びもほどほどに


しないと今度はあんたが刺されるよ!女はね、好きでもない男に



抱かれたりはしない・・・・誰にでも抱かれるような女でも



そうなったのにはそれなりの訳があるはずってあたしは思う



だから・・・・あんまり女をなめるんじゃないわよ」




一気に捲し立てたので息切れしそう



な・・・・なに?なんか微妙な空気なんですけど・・・・




一瞬部屋が静まり返ったかと思うと片山の豪快な笑い声が響き渡る



なんか・・・涙流して笑ってるし・・・



「あっははははは、さっすが東條の若が惚れこんだだけあるわ


俺にここまで言った女は莉子さんが初めてや!わかった


俺も今日から心入れ替えて茜一筋でいくからお前覚悟しいや」



片山勇次の発言に驚いていると片山は隣に居た茜ちゃんの肩をぎゅっと抱き寄せる




茜ちゃんのことを本気で好きなのか今一つわからない片山の発言に蓮とあたしは首を傾げて




涼くんと拓巳くんは顔を見合わせていた


















< 251 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop