溺愛協奏曲
「莉子・・・・茜は大丈夫だ、あいつは馬鹿じゃねえよ


少々我が儘なとこもあるが、俺のことは時間が解決してくれるだろ」



そう言って頭をくしゃっと撫でる蓮


あたしの思いをすべて見透かしてるかのような発言に驚く



時間が解決する・・・



時間が癒してくれる・・・




蓮の言うとおりなのかもしれない



あたしは大きく伸びをすると立ち上がった



前を向いて歩き出そうと思ったから・・・



「あ~もうこの話は終わり!ねえねえみんなで何か甘いものでも食べに行かない?


あたし今無性に甘いものが食べたいの」




「莉子ちゃん!賛成~駅前の新しくできたケーキ屋さんのパフェ食べに行こうよ


男だけじゃ入りずらくってさ~」




「きゃ~あたしも気になってたの拓巳くんさすが~蓮も涼くんも行こうよ」





「あ?俺、甘いもの駄目・・・・冷たいビールが飲みてえ」




「蓮、莉子ちゃんのリクエストだしビールはまたってことで・・・」





「涼くんやさし~蓮ってばなんかおやじくさい・・」




「いま、なんつった?」



聞こえていないと思ったのに聞こえていたみたい



一瞬冷や汗が流れたけど結局蓮が折れてくれてケーキ屋さんで限定パフェを


がっつり食べたあたし



色々あって頭が爆発しそうだけど人の思いだけはどうにもなるもんじゃないし・・・



そう考えると少し気が楽になった



そんなあたし達はパフェとケーキをしっかり食べた後晩御飯のお土産の



ピザを片手に蓮と帰路に着いた



家に着くなりあたしを待っていたのは・・・・




「おやじくさいっていったお仕置き・・・・」



と言って何故かお風呂場に向かう蓮に引きずられるあたしなのでした




え・・・・なんで?




























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