溺愛協奏曲
第4章
「・・莉子・・・」



そっと手を握る蓮の大きなゴツゴツした手


暖かいな



心地いい温もり



ほのかに漂う蓮の甘い柑橘系の香水の香りに一瞬酔いしれていた



「俺は女が絡まれていても助けたことなんていちどもねえ、そんな俺がお前を

助けた・・・・たぶん周りは莉子を俺の女だって思うし隠してても知れ渡るのは


時間の問題だ、今は他校の奴らもおとなしくしているが女ができるってことは

俺の弱みも同然だ、俺がお前を全力で守るだから・・・・」




「  俺の女になれ、いいな  」




優しく呟くといつのまにか蓮の広い逞しい胸にぎゅっと抱きしめられていた



黙って頷く私



だって・・・・蓮の言葉は魔法みたいで・・・・



私の心のなかにすんなり入ってくる



なんでだろ



蓮は黙って頷いた私に気づくとさらに強く抱きしめてきた


「れ・・・蓮 痛い!」



「わ・・・悪い大丈夫か?」



慌てて離したかとおもうとそっと頬を撫でる



「さて、莉子をリンチした奴らあとでみっちり可愛がってやっけどいいか?」



「へ・・・・?」


にやりと不敵な笑みを浮かべる蓮がそこにいた
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